9月に開催されたセミナー内容 セレクトされたワイン紹介
9月22日に開催されましたニコラ・ワインセミナーのテーマは、
「ボルドー格付けとグランクリュを学ぶ」
ワインの格付けは1855年のパリ万博の際に、当時国内では無名だったボルドーワインをより分かりやすいものとして観光客にアピールするために、ナポレオン3世の指示でボルドーの商工会議所が行いました。
格付けが高い程、安定した高価格で販売できる→資本蓄積→投資による品質向上というサイクルで、これが一級5大シャトーが150年経った今も名声を保ち続ける理由の一つです。
今回のセミナーでは、特に格付けを意識した高価なワインとペアリングするお料理をご提供させて頂きました。
今回皆様と共有しましたワイン
泡 ・H,Goutorbe Rose (アンリグートルブ ロゼブリュット グランクリュ)
シャンパーニュグランクリュ 主要なシャンパンメーカーへ葡萄を供給し苗木と畑との相性や土壌に関する知識は、シャンパーニュ1と称されるクオリティの高さが魅力です。後味が長く残り、キャビアの料理に合います。
白 ・Domeine de Chevafier(ドメーヌドシュバリエブラン2014)
ペサックレオニアン クリュクラッセ グラーヴ地区トップシャトー。グラーヴベスト3に入りとも言われ生産量も少なく希少な銘柄。白ワインでは珍しい長期熟成が可能です。間も無く10年を迎えるビンテージ。トロピカルフルーツっぽい香りで後味がオイリー。香りを立たせるためには冷やし過ぎないのがお勧めです。
赤 ・CH Malescot(シャトーマレスコ サン=テグジュペリ2018)
マルゴーメドック格付3級 シャトーマルゴーの畑に隣接し17世紀にブドウが植えられたという素晴らしい環境に存在するシャトー。 除草剤を使用しないリュット・レゾネ農法を使用し環境にも配慮。がっしりとした味ながらも上品さが魅力です。
・CH Braneire Ducru(シャトーブラネール デュクリュ2005)
サンジュリアン メドック格付4級 シャトーベイシュベルの真向かいに位置し常に格付け以上の高い評価を受けながら地道なワイン作りをおこなうシャトー。 重くて満足感のある赤ワインですがまだ若く、飲み頃まであと5〜6年かと。数本買って、2年後5年後10年後と飲み比べを楽しむのもお勧めです。
・CH Grand Pontet(シャトーグランポンテ2003)
サンテミリオン特別1級 500年以上の長い歴史に育まれブレンドの比率を頑なに守り現在に至っています。品質、味わいに対し評価が高く格付け改訂ごとに格付けが上昇する最も近い銘柄と評されていました。 AES JAPON創業と同い年の赤ワイン。地元消費が主流で輸出されない希少品。パワーがあり強い味わいです。
コース料理メニューのご紹介
ワインが強いので、それに負けないインパクトのある強い味の料理とのマリアージュをお楽しみ頂きました。
・キャビアとカリフラワーのエクレア仕立て
・瞬間燻製した五島鯖のプレッセ
・無花果とビーツのマリネ ほうれん草のソース
・アオナのローストと穴子の赤ワイン煮
・牛ヒレ肉ときのこの塩パイ包み焼き
・黄金桃のメルバ風/コーヒー