3月23日に開催しましたニコラ・ワインセミナーは、
イタリアワインの世界。
約半世紀前の日本に、オリーブオイル、ホールトマト缶、パスタ、ワイン…etc、
イタリアの食文化を持ち込んだモンテ物産の牛田様をゲストに招き、
イタリアワインの特徴を解説いただきました。
またイタリアワイン7種とワインを意識したフレンチイタリアンとのペアリングも堪能しました。
イタリアは全20州に赤•白•ロゼ•スパークリング生産地があり、
輸出量はフランスと1,2位を争っています。大手企業でない家族経営がほとんど。
輸入販売を手掛けるニコラ曰く、
「イタリアワイン選びは、フランスのように格付けに頼らず、
直接現地ワイナリーに訪ねてみないと、クオリティは分からない」
フランスワインに比べるとアルコール度数が1~2度高い。
フランスワインはワイン単体だけで芸術、イタリアワインは料理との組み合わせで完成する。
グルメ大国だけあって、ワインは食文化とともに発展しています。
今回皆様と共有しましたワイン
【泡】
①「コントラット ミッレジマート・スプマンテ・パドゼ 2019」
ピノ・ネーロ 80%、シャルドネ20%。
世界遺産認定の熟成庫で4年間眠ったスプマンテ。辛口です。
【白】
②「ニーノ・ネグリ アルピ・レティケ・ビアンコ 2021」
ネッピオーロ種(黒ブドウ)から作られる辛口の白ワイン。
レモンのような酸味があり、春の山菜にピッタリ。
③ 「カステルベッキオ ヴィトブスカ2019」
ニコラがヴェネトで出会い魅了されたワイン。
ミネラル感が強くしっかりとした酸とアフターの塩味が特徴的。
寿司やカルパッチョに合います。
④ 「ルナエ エチケッタ ネーラ コッリディルーニヴェルメンティーノ2022」
金色がかった薄い黄色。複雑で厚みを持った味わいのワイン。
【赤】
⑤「ウマニロンキ クマロ コーネロ リゼルヴァ 2019」
生産者は2024年度「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」受賞。
ベリー系の果実、チェリーのニュアンスのあるバランスのとれた味わい。
⑥ 「ベルターニ アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ 2012」
生産者は2023年度「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」受賞。
プラスチックの箱の上でブドウ果実を約4ヶ月間陰干し。これに耐えられるブドウは
かなり健康状態が良い証。口当たりなめらかで芳醇。ベリーの味わいが広がります。
12年前のヴィンテージなだけに開栓時のコルクの扱いも慎重になるニコラ。
【デザートワイン】
⑦「D・サラパルータ アラ アンティコ リクオールヴィーノアマラスカート」
生産者がチョコレート好きな妻のために造ったデザートワイン。
琥珀色の輝きを帯びたガーネット色。甘口ながらアルコール度数は17.5度と高い。
コース料理メニューのご紹介
◎新玉葱とホタルイカのパイ
◎真鍋燻製のカルバッチョ プランタニエール
◎海老と帆立のリングイネ 糸島産レモンとトマトのクリームソース
◎国産牛ヒレ肉とタケノコのロースト
◎チョコレートとビスタチオのテリーヌビワのコンポート/コーヒー
ル・シュバリエ上揚シェフが、イタリアワインに合わせて拵えるフレンチイタリアン。
白ワインのヴェントゥーノとペアリングしたリングイネパスタは
レモンとトマトを合わせた味付けを工夫しています。
「ワインはチーズ」という概念を覆す。
旨味よりフレッシュさがあるワインには
必ずしもチーズでなくとも美味しいという発見がありました。
イタリアには独創的で驚くべきワインが豊富にあります。
参加した皆さんはイタリアワインをこれだけ飲み比べる機会は初めてだと
口々におっしゃり、イタリアワインの奥深さと美味しさに感心していらっしゃいました。