2024年4月20日に開催しましたニコラ・ワインセミナーは、
「ワインの王様」と言われるブルゴーニュワインの世界を特集しました。
高級ワインとして名高いブルゴーニュは、供給量がほんの僅かしかないため、
世界中の愛好家がブルゴーニュの銘醸を血眼で捜しており、
完全売り手市場にな っています。
今回は、そんな希少なブルゴーニュのスパークリング、白、赤ワイン6種と
ル・シュバリエのフルコース料理とのペアリングもご堪能いただきつつ、
スペシャルゲストに、宗像出身のバンドネオン奏者 川波 幸恵さんを招き、
世界大会1位を獲得した、迫力ある生演奏もお楽しみいただきました。
俗に「ブルゴーニュは難しい」と言われます。
ブルゴーニュ地方では、ボルド一のシャト一のような大規模経営の生産者はなく、
例えば、50haほどのブドウ畑を70人もの生産者が分割して所有しています。
このため、同じ畑で採れた葡萄を使っても所有者(醸造元)が違えば、
ワイン作りの方法、出来上がった味わいにも個性が表れます。
区画(土壌などの環境)×生産者×収穫年を
掛け合わせた数だけワインが存在するのです。
また、近年は特にブルゴーニュの生産量が少なく、高値が続いているため、
必ずしも高価格が品質保証になり得ません。
「ブルゴーニュは難しい」とは、区画を分割所有する多くの生産者の数だけ
個性があるため、ブルゴーニュという産地の全体像の把握が困難であること、そして
価格に見合った味と品質を探し出すのが困難という2つの意味があります。
今回皆様と共有しましたワイン
【泡】
①「シャンジークレマン・ド・ブルゴーニュブリュット」
白泡辛口
1928年創業ブルゴーニュに80ha畑を所有するワイナリー 黒ブドウからの白
【白】
②「シャンジー リュリーアン・ロゼブラン」
2021/白辛口
世界的に有名なブルゴーニュの数多くのアペラシオンのワインを生産
この場合の「ロゼ」とは地名のこと。香りが描く魚介にあう。冷やすと酸味が出る。温度によって合う料理が変わるため、幅が感じられるワイン
③「カーヴ・デ・オート・コート ド ポーヌ ブラン」
(シュードル ニコラ セレクションより)
2016/白辛口
まろやかで粘土質の土の畑から出たブドウ。ミネラルが強い
【赤】
④アラン・パトリアッシュブルゴーニュピノ・ノワール ラ・モナティーヌ 21
辛口
5代に渡るムルソーの造り手
⑤「ビヤール ゴネ ブルゴーニュ ピノワール2020」
赤辛口
250年以上もの歴史をもつポマールの名家
⑥「ジェラール・ラフェ モレ・サン・ドニ 2021」
赤辛口
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズの最高の生産者の一人とされ、
パーカーから4ツ星を与えられたジャン・ラフェの息子が
2002年に引継ぎ、自身の名前に変更したドメーヌ。石油系の高級な香り
コース料理メニューのご紹介
◎新玉葱のムース
ドライトマトとバフンウニ
◎オマール海老と蕪のマリネ
アボカドとサワークリームのタルタル
◎真鯛と春野菜のヴァプール
◎仔牛のロースト
帆立貝のミキュイとホワイトアスパラ
◎マンゴーのムースとマリネ
ホワイトチョコレートのアイスクリーム
◎コーヒー
新玉ねぎを器にしたり、玄海産のフレッシュな真鯛を赤ワインと白ワインのソースで
仕上げたりと、ル・シュバリエ上揚シェフが趣向を凝らした料理のマリアージュを
お楽しみいただきました。