2024年8月3日に開催しましたニコラ・ワインセミナーのテーマは
『オーストラリアワインの世界』🇦🇺
広大な土地のオーストラリアは、ワインの生産量 世界第4位。
北半球にあるフランスと収穫・出荷シーズンがズレるためフランスと競合することなく、
出荷数を伸ばしました。
オーストラリアワインは“テクニック”のワインと言えます。
オーストラリアは湿度が高く、かつては良質のブドウに恵まれませんでしたが、
戦後、ワイン産業に注力し、世界に目を向けた研究改良が進みました。
現在では味・外観ともクオリティが高く、世界のどの国の人が飲んでも「美味しい」と言う、
それはまるでマクドナルドの世界標準の味作りに通じるような戦略で
ハイテクのワイン作りを行いました。
いつでもどこでも誰でも飲める、そんなオーストラリアワインはコルク栓を使わず、
高級なクラスでもスクリューキャップです。熟成を重んじず、
すぐに美味しく飲めるワインを作っています。
配送しやすいよう瓶の形は均一、飲む時に氷を入れるのを推奨するなど、
文化や格式よりも効率や平準化を重視しているオーストラリアワインらしさといえます。
今月は、南半球の恵まれたテロワールから生み出される多様なオーストラリアワインを
お楽しみいただきました。
今回皆様と共有しましたワイン
【泡】
①CHANDIN Brut(シャンドンブリュット)
辛口
シャンドンは、モエ•エ•シャンドンがオーストラリアに作った姉妹企業で、
生産量は仏本社の8倍。泡が柔らかくて出来も良いのに、
モエ本社のシャンドンよりお手頃です。
【白】
②Niugan estate Drover’s Hut Chardonnay(ヌーガン エステート ドローヴァーズハットシャルドネ)
辛口
ネクタリンや白桃などの華やかな香りの中に、スパイスやオークのニュアンスも
わずかに感じられる。気温の低い夜中にブドウを収穫。
オーストラリアのシャルドネのもつイメージを覆す、キリッとしたフレッシュな味わい。
③Nuganestate KingVarrey Chardonnay(ヌーガン エステート キング ヴァレーシャルドネ)
辛口
白桃のコンポートやネクタリン、バニラやシナモンのニュアンスも。
冷涼ワインを代表するキングヴァレーらしい美しい酸味。
【赤】
④Nugan estate Scruffy’s shiraz(ヌーガン エステート スクラフィーズシラーズ)
辛口
リヴァリーナの単一畑。ブラムや赤系ベリーの香り、黒コショウやバニラのニュアンス。
パワフルで凝縮感のある味わい。
⑤Nugan estate Mclaren vale shiraz(ゴン エステートマクラレーン ヴェイル シラーズ)
辛口
銘醸地マクラーレン・ヴェイルのシラーズ。白コショウなどのスパイスやシダーを伴ういかにもオーストリアワインらしく肉厚なボディ。
⑥Nugan estate Mclaren Vale Shiraz Matriarch(ヌーガンエステートマクラーレンヴェイルシラーズメイトリアルク2012)
辛口
ヌーガン・エステートは1940年、オーストラリアはニュー•サウス•ウェールズ州、
シドニーから約600kmの内陸のグリフィスに設立されました。
もともと青果を選別・包装して市場に出荷する事業から出発し、1999年 ワイン生産をスタートさせわずか10数年で輸出量がオーストラリア国内トップ20、5つ星評価を得、名実とともにプレミアム・ワイナリーとして成長を遂げました。
コース料理メニューのご紹介
移民の多いオーストラリアには、伝統的な食文化がないため、
主にアメリカ料理か多国籍な味に仕上げています。
◎田舎風パテとマンゴーのブリオッシュサンド
キタアカリのフリットと水タコの炙り
◎サーモンの燻製と夏野菜のジュレ寄せ
根セロリのムースとメロンのソルベ
◎鯛のポワレ 万願寺とうがらしとバジルのピュレ
貝のエキスソース
◎牛バベットのグリエと南瓜のベニエ
◎ピニャコラーダ / コーヒー
次回セミナー予告