セミナーレポート 3月22日開催分 テーマ『グラーヴ』

仏ボルドーで最も古いワイン生産地域のうちの一つ。
ボルドー地域南部に位置し、ガロンヌ川左岸に沿って約40kmに広がり
東西を川と森に囲まれています。
かつては地域全体をグラーヴと呼んでいましたが、
現在は北部がペサック・レオニャンとなり、南部をグラーヴとしています。
グラーヴ=「砂利・砂」と言う言葉の意味通り、
排水性が良くブドウの最適な土壌です。

赤がメジャーのボルドーでグラーヴは珍しく白が4割。
そんなグラーヴの白、赤、ロゼをバランスよくご用意し、
皆様に料理とのマリアージュをお楽しみいただきました。

今回皆様と共有しましたワイン

【泡】
①クレマン・ド・ボルドー ポール・ド・ラゴン ロゼ
<やや甘口/仏ボルドー>

伝統的な瓶内二次発酵の製法。
購入後2〜3年以内がフレッシュさとフルーティーさを保つ飲み頃。
淡いピンクからサーモンピンク、細かく持続的な泡と
口当たりはドライで活気があり、
フィニッシュはフルーティで洗練されています。

【白】
②シャトー・ブッサック・グラーヴ・ド・ヴェール2019
<辛口/仏グラーヴドヴェール>

フレッシュさと一次香を保つため、
温度管理されたステンレスタンクで約半年間醸造。
緑がかった淡い黄色、輝きと透明感。
フルーティーでバランスが良く、
フィニッシュはクリアで軽いミネラル感を残します。
2019年ヴィンテージは、ボルドーで好条件の年。
暑い夏と早い収穫で、果実と酸味のパランスが取れた
芳香な辛口白を生み出しました。

【赤】
③シャトー・レオール・グラーヴ・ルージュ2020
<辛口/仏グラーヴ>

深い赤色。16〜18 Cで香りとタンニンの構造を楽しむ。
2020年は暑く乾燥した夏で、濃厚でフルーティー、
酸味と熟したタンニンが良好な赤ワインを生み出した
ボルドーで成功した年です。
フルーティーで微妙なミネラル感のバランスが特徴。

④シャトー・マジャンス・グラーヴ・ルージュ・プレリュード2015
<辛口/仏グラーヴ>

18世紀から続く歴史あるドメーヌ。
生産の半分以上を米国、日本、欧州へ輸出しています。
2015年はボルドーが暑く日照に恵まれた年で、
果実の成熟が際立ち、柔らかいタンニンと
グラーヴでの良好なフレッシュさを持つ赤ワインを生みました。

⑤シャトー・ラ・ガルド・ルージュ2021
<辛口/仏ペサックレオニャン>

エレガンスと繊細さ、正確さを追求、厳選し、
著名コンサルタントと協力しワインの品質向上に取り組みました。
エレガントでスモーキー、ミネラルがほど良い。
2025年に、このヴィンテージは開き始め、
今後10年の進化が期待されます。

⑥シャトー・ラトゥール・マルティヤック・ルージュ2016
<辛口/仏ペサックレオニャン>

複雑でエレガントな香り。
柔らかく肉感的なアタック、しっかりした繊細なタンニン。
フレッシュなフィニッシュにリコリスと濃厚なフルーティーさ。
2016年ヴィンテージは、ボルドーで高評価の傑出年。
1時間デキャンタし、ポテンシャルを解放させます。

 コース料理メニューのご紹介