2025 ニコラワインセミナーリポート>4月26日開催分

2025 ニコラワインセミナーリポート>4月26日開催分 テーマ『メドック&オー メドック』

メドックとオー・メドックという二つの地域は、多様な土壌と
伝統的な技術を誇るワイン銘醸地です。

メドックとオーメドックの違いは根の深さと土壌の違いにあります。
メドックは17世紀にオランダ人によって湿地が排水され、
農地とブドウ園に変貌した土地です。

ワインはバランスが特徴で、カシス、ブラックベリー、黒胡椒のアロマと、
柔らかなタンニンが口当たりを丸くします。

オー・メドックのワインは力強さ、複雑さ、しっかりしたタンニンが特徴で、
長期熟成のポテンシャルがあります。

今回はこの二つの原産地から厳選したワインを味わい、
その違いと贅沢なコースディナーをお楽しみいただきました。

今回皆様と共有しましたワイン

【泡】
①アンリ•グートルブ キュヴェ・トラディション ブリュット
 /H. Goutorbe Cuvée Tradition Brut

ピノ・ノワール70%、シャルドネ 25%、ピノ・ムニエ5%のブレンドで、
丁寧に醸造され、3年間セラーで熟成されます。
繊細で持続的な泡が特徴の淡い金色。
柑橘系の繊細な香りで、活き活きとした口当たりとクリーミーな味わい。

【白】
②シャトー・タルボ カイユ・プラン2019
 /Ch. Talbot Caillou Blanc
(辛口/仏メドック)

ソーヴィニヨン・ブラン70%、セミヨン30%。
サン・ジュリアンの名門、1855年格付け4級のシャトー・タルボが手掛ける
この辛口白ワインは、爽やかさと洗練を兼ね備えています。
外観は、緑がかった淡い金色。
レモン、グレープフルーツ、白い花、アーモンド、バニラにミネラル感が加わる
魅惑的なアロマ。爽やかな口当たりでクリーミーな質感、
活き活きとした塩味のあるフィナーレに優れたミネラル感が調和します。
メドックは主に海の魚、オーメドックは川魚や鰻に合わせやすいです。

【赤】
③シャトー ボワ デュ フィール 2018
 /Ch. Bois du Fil
(辛口/仏メドック)

カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを中心に、
砂礫と粘土の土壌で栽培されたオーガニックワイン。
外観は濃いルビー色。香りは、カシス、ブラックベリー、胡椒、トーストのニュアンス。
シルキーなタンニン、ミネラルとスパイスのニュアンスが響く
爽やかなフィナーレでバランスの取れた味わいです。

④シャトー オー カン トルー2016
 /Chateau Haut Canteloup
(辛口/仏メドック)

2018年に金メダルを受賞しクリュ・ブルジョワです。
メルロー60%、カベルネ・ソーヴィニヨン 35%、カベルネ・フラン5%。
20ヶ月間の樽熟成により、豊かさと繊細さを両立しています。
外観は、黒い輝きを持つ濃い紫色。
カシスやブラックベリー、シダー、トーストしたオークなどの香りで、
柔らかな質感のある味わいです。

⑤シャトー ビビアン MO2017
 /Ch. Bibian
(辛口/仏オーメドック)

メルロー60%、カベルネ・ソーヴィニヨン35%、ブティ・ヴェルド5%。
12ヶ月間の樽熟成で厳しい春を乗り越え、
厳選されたブドウにより密度と複雑さを備えています。
外観は濃いルビー色。カシスやブラックベリーなど
軽いスモーキーな香りで、シルキーなタンニンも味わえます。

⑥シャトーヴェルディニャン 2003
 /Ch. Verdignan
(辛口/仏オーメドック)

カベルネ・ソーニヨン 50%、メルロー45%、カベルネ・フラン5%。
2003年の異例の暑さによ12~14ヶ月の樽熟成を経て、
現在は完璧な熟成段階にあります。
外観は、ガーネットの輝きを持つ深いルビー色。
香りは、カシスやブラックベリー、レザー、黒胡椒、グラファイト、
ウッディなニュアンス。
ビロードのような質感と溶け合ったタンニンやリコリスのニュアンスが響く
バランスの取れたフィナーレを味わえます。

コース料理メニューのご紹介

◎つぶ貝とタケノコ 香草バターソース
◎鮪 菜の花のアスピック 人参とグレープフルーツのラペ ウルイとプチセロリ
◎オマール海老鶏ムースのカダイフ包み オマール海老とバジルのジュ
◎牛ヒレとフォアグラのキャベツ包み コンテチーズとじゃが芋のピュレ赤ワインソース
◎オレンジのムース シャンパンソルベ