セミナーレポート 7月26日開催分 テーマ『ロワール』

ロワールは、フランス中央部から大西洋まで約1,000kmも流れるフランス最長の河川ロワール河流域に広がる産地です。
ロワール川流域で楽しむワイン文化ロワール流域に広がる渓谷および点在する数々の古城は、今に生きる文化的景観として、
2000年よりユネスコ世界遺産に登録されています城が点在する フランス最長のロワール河流域に広がる関東地方ほどの面積に、
63もの産地が存在する仏ワインの一大銘醸地です。

広範囲ゆえに様々なテロワールがありバラエティ豊かですが、総じてフレッシュで爽快、ナチュラルなスタイルの ワインが多く、
和食に合わせやすいことも日本での人気の秘密です。
また、自然派など、こだわりのある生産者が多く、地域全体のクオリティも目に見えて向上、ワイン通も引き付けられる魅力的な生産地になっています。

ロワール河流域は、どちらかと言えば、ブルゴーニュと同じように、多くは、単一のブドウ品種でワインを造っていますが、栽培品種は、ブルゴーニュと違って多い。
それが多様なロワールの特色であるワインを生んでいます。

 ◆今回皆様と共有しましたワイン◆

【泡】
①クレマン ド ロワール ブリュット 2022 シャトー ド ブルイユ
 Cremant de Loire Brut
<辛口 / 仏 ロワール>

淡い黄色の色調に、繊細で持続的な泡。
青リンゴ、レモンやグレープフルーツなど柑橘類、そしてブリオッシュのニュアンスが感じられる新鮮な香り。
口当たりは活き活きとしており、クリーミーな泡がバランスを取り、洋梨の風味とわずかに塩味のあるミネラル感のあるフィナーレ。

【白】
②プイィ フュメ 2022 ドメーヌ デ ゴミネ 
Pouilly Fume  Domaine des Gominets2022
<辛口 / 仏ロワール>

緑がかった淡い金の色調。
ライムの皮、スグリ、火打石の特徴的なニュアンスが混ざり合った表現豊かな香り。
口当たりは活気があり、張りのあるテクスチャーで、グレープフルーツの風味とわずかにスモーキーなフィニッシュ。
1920年代、ドメーヌのプドウ畑で古代ローマのコインが発見され、ガロ・ローマ時代からこの土地が栽培されていたことを示唆しています。

③サンセール ブラン ル トゥルヌブリッド 2023 ヴァンサン ゴードリー
Sancerre Blanc Le Tournebride / Vincent Gaudry
<辛口 / 仏ロワール>

輝く淡い黄色の色調。
ライムの皮、白い花、湿ったチョークにイラクサのハーブのニュアンスが加わった強烈な香り。
口当たりはシルキーで、鋭い酸味と 白桃の風味が続き、持続的なミネラル感のあるフィナーレ。

④ラランテルヌ ヴーヴレ ドゥミセック 2020
Vouvray Demi-Sec Clos De Vaux
<中甘口 / 仏ロワール>

輝く黄金色の色調。
ハチミツ、マルメロ、熟した桃、アカシアの花にコンフィのアプリコットのニュアンスが感じられる豊かな香り。
甘みと鮮やかな酸味が完璧に調和し、コンポートのフルーツの風味とわずかにスパイシーなフィニッシュ。

【赤】
⑤シノン レ プティット ロシュ 2021 シャルル ジョゲ
 Chinon Petites Roches 2021
<辛口 仏ロワール>

鮮やかなルビ一色。ラズベリー、チェリーの赤い果実、すみれの花のノートに白コショウのニュアンス。
軽やかな構 にシルキーなタンニン、フレッシュなフィナーレにハーブのタッチ。

⑥クーリー デュティシノンバロニー マドレーヌ 1995
 Couly Dutheil Chinon La Baronnie Madeleine CHINON 1995
<辛口 / 仏ロワール>

タイルのような輝きのある進化したガーネット色。
干しプルーン、革、森の下草、トリュフにグラファイトのニュアンスが感じられる複雑な香り。
溶けたクンニンがベルベットのようなテクスチャーを与え、タバコやキノコの三次的な風味と長くエレガントなフィナーレ

コース料理メニューのご紹介

◎渡リ蟹と夏野菜のギリシャ風マリネ

◎帆立貝柱とシャインマスカットのサラダ仕立て

◎真鯛の黄ワイン蒸し
 サマートリュフのソース

◎滋賀県産近江の鴨胸肉のロースト
 サツマイモのローストと林檎のソース

◎クレームダンジュ
 桃のソルペ木苺のソース