8月のテーマ 『フランスを代表する2大産地、ボルドー&ブルゴーニュ』

フランスを代表する2大ワイン産地、ボルドーとブルゴーニュを飲み比べ、見た目、香り、味、アフターテイストなどの特徴を体感しました。

ボルドーは海に近く、海風の影響を受けます。
一方、ブルゴーニュは山側にあり、気温差、気候の変化も激しい地域です。
ボルドーは、ペサック・レオニャンの砂利質土壌やコート・ド・ブールの粘土石灰質土壌によってワインに力強い構造と優れた熟成を与えます。
ブルゴーニュの石灰質や泥灰士の「クリマ(ブドウ畑の区画)」は、ワインにエレガンスとミネラル感をもたらします。

ボルドーワインは、複数のブドウ品種をブレンドすることで複雑でバランスの取れた味わいが生まれます。
ブルゴーニュは小さな畑が多いので、共同でワインを作る「ネゴシアン」と、単一品種の「ドメーヌ」ワインが生粋の土壌の表現を際立たせます。
従って、当たり年ならドメーヌで、外れた年ならネゴシアンを選ぶのがお勧めです。

ボルドーは、買ってすぐに飲むと余り美味しく飲めません。
お店で当たり年と言われても5年は待つべし、です。
一方、ブルゴーニュは、そこまで待たずにも美味しく飲めるワインです。
とはいえ、もちろん、熟成した方が本当に美味しく飲めるものです。

ボルドーとブルゴーニュの分かりやすい違いといえば、ボトルの形状があります。
ボルドー型の肩の張ったボトルは、横にして重ねても良いよう丈夫に、なで肩のブルゴーニュ型ボトルは、馬車で運ぶ際に割れにくいような形状です。
大量生産のボルドーと、小さい畑から運ぶブルゴーニュという生産量の差がボトルの形状の違いに表れています。

◆今回皆様と共有しましたワイン◆

【食前酒・泡】
①ヴィッタリア・ヴィーノ・スプマンテ・ブリュット
 /Vitalia(イタリア)

【泡】
②クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブリュット・キュヴェ・クリスラン
 /Dom. Hamelin Crémant de Bourgogne Brut Cuvee Krystin
(辛口/ブルゴーニュ)
エレガントでミネラル感のあるブルゴーニュの泡。

③ポール・ド・ラゴン クレマン・ドボルドーブリュット
 /Paul de Lagon Crémant de Bordeaux Brut
(辛口/ボルドー)
華やかで果実味豊かなボルドーの泡で、セミナーの幕開けに相応しいワインでした

【白】
④ジャン・フルニエ・マルサネ・ブラン・キュヴェ・サン・テュルバン2022
 /Dom. Marsannay Blanc Cuvée Saint Urbain 2022
(辛口/ブルゴーニュ)
ミネラル感が際立つ純粋なブルゴーニュのシャルドネ。

⑤シャトー・カルボニュー2022
 /CH.CARBONIIETX 2022
(辛口/ボルドー)
柑橘系の爽やかさと丸みが調和したボルドーの白ワイン。

【赤】
⑥ミシェル・ゴヌー・ボーヌ・ ルージュ
 /Michel Gaunoux Beaune Rouge 2019
(辛口/ブルゴーニュ)
レッドフルーツと繊細なエレガンスを満えたピノ・ノワール。

⑦シャトー・ロック・ド・カンブ 2019
 /Ch. Roc de Cambes 2019
(辛口/ボルドー)
力強い果実味とシルキーなタンニンのボルドーの赤ワイン。

 【貴腐ワイン(デザートワイン)】
⑧シャトー・ペイロネット プレステージ モンバジヤック 2018
 /Château Peyronnette Monbazillac Blanc
(甘口/ボルドー)
琥珀色の美しい色の貴腐ワインは、今回メニューにはなかった特別サービス!
よく冷えて蜂蜜やアカシアの甘い香りが心地よい余韻です。

コース料理メニューのご紹介

◎鴨肉とクミンのムース

◎サーモンと梨 紅心大根のマリネ

◎オマール海老とカサゴのクレープ包み
  紋甲イカと南仏野菜のラタトュイユ

◎牛肉とキノコの赤ワイン煮込み
  トウモロコシのピュレ

◎黄桃の紅茶煮 ミントとカボスのソルベ