9月のテーマ  vin italien  『初秋の味覚と楽しむイタリアワイン銘醸地』

イタリアは、アルプス山脈を付け根にして地中海に張り出す長靴の形をした半島。
アペニン山脈を背骨にして、北から南まで約1,000kmに及びます。
山あり谷あり湖・河川ありで、風土は大きく変化しますが、
温暖な気候に恵まれ、「ワインの大地(エノトリーア・テルス)」と呼ばれており、
ブドウの収穫、ワイン生産量・海外輸出量いずれも世界一を誇ります。

イタリア20州全てで赤・白・ロゼ・スパークリングのワインが作られ、種類豊富で品質も高いです。
それぞれの州で特徴あるワイン作りが行われています。

品種はカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネなどの品種もありますが、 イタリア土着種のブドウが多くあります。
国内それぞれの地域で、
独自のワインが造られているため種類は大変多く、 その中から美味しいワインを探すのは、とても困難なことです。
イタリアにもフランスのようにワインランク付けのシステムはあるものの、
ルールを無視している生産地やメーカーも多く、 また時には逆に、
格付け最下位のワインが品質が良いとして
世界的に評価を受けたこともあり、
フランスのように格付けに厳格さがないように思えます。

種類が多く、自分の好みを見つけるのが難しいと言われることの多いイタリアワイン。
今回は、そんなイタリアワインを楽しむコツをニコラからご紹介。

①フインボトルに注目する
ラベルにあるワインの名前、ブドウ品種、地域、ヴィンテージ、アルコール度、 提供温度、料理とワインの組み合わせが表示されている場合もあります。
重いボトルや紋章のあるワインは安心して飲めるはず、とニコラはお勧めします。

②信頼あるバイザー
ワインショップニコラ各店のコンシェルジュが、 あなたの好みや注文した料理に基づいてアドバイスします!

③多種多様の中から発見する
白、ロゼ、赤、スパークリング、それぞれに独自の特徴と香りがあります。
例えば、プロセッコはライトでフルーティーなスパークリング白ワイン、 キャンティは辛口のフルボディの赤ワイン、 ピノ・グリージョはフレッシュでフローラルな白ワインなど。

④知られていないワインを試す
イタリアには、独創的で驚くべきワインを生み出す土着のブドウ品種が沢山あります。
例えば、ブラッケット・ダッキーは 赤い果実の香りを持つスパークリング赤ワイン、 ネロ・ダーヴォラは力強くスパイシーな赤ワイン、 ヴェルメンティーノはミネラルと香り豊かな白ワインなど。

⑤適度に楽しみましょう!
イタリアワインはアルコール度数が高めなので、飲み過ぎ注意です。

種類が豊富で品質もピンキリ、 同じブランドや産地でも、年によって全く異なります。
飲んでみて初めて確認できるという、 まるで宝探しのようなイタリアワインを、あなたもぜひお楽しみください!

今回皆様と共有しましたワイン

【白】
① Muri Gries Weissburgunder 2022
 /ムリグリース ヴァイスブルグンダー 2022
 辛口 アルトアディジェ州

② Orvieto DOC Classico Superiore”Luigi e Giovanna” 2022
 /“ルイージエジョヴァンナ”2022
 辛口 ウンブリア

【赤】
③ Celestino GaspariZyme Oseleta  IGT 2013
 /ジーメチェレスティーノガスパリオセレタ
 辛口 ヴェネト州

 Taurasi DOCG, LAVA 2013
 /タウラージ DOCG 2013
 辛口 カンパーニア州

⑤ Lagrein Ríserva “Abtei Muri”Alto Adige DOC
 /ラグレイン リゼルヴァ アブテイムリアルト アディジェ DOC 2012
 辛口 アルト ディジェ州

⑦ Valtellina Superiore”Grumello” Riserva
 /ヴァルテッリーナスペリオーレDOCG グルメッロリゼルヴァ 2004
 辛口 ロンバルディア州

コース料理メニューのご紹介

◎生ハムのムースと無花果のマリネ
 馬肉と黄金桃のタルタル

◎天然鯛のカルパッチョ
 カボスとシャインマスカットのソース

◎イカ墨を練りこんだタリオリーニ
 イカ、帆立貝、カラスミのアーリオオーリオ

◎鹿児島県産黒毛和牛のもも肉
 古代ローマ風 アーモンドと干し葡萄のソース

◎和栗とベリーのモンテビアンコ/コーヒー