3月のテーマ  Le Saint-Émilion
『ボルドー王道の産地サンテミリオンの美味しさを学ぶ』

今回注目したのは、講師ニコラの出身地サンテミリオンです。 ボルドー右岸の代表地で、 ワイン造りは古代ローマ時代から受け継がれ、 千年以上の歴史を持つブドウ畑は ヨーロッパで最も古い現役のワイン産地のひとつです。 中世の町並み、そして世界でも特に名高い赤ワインで知られています。

サンテミリオンの品種はまず、メルローの産地です。
メルローはワインに丸み、ビロードのような舌触り、 豊かな果実味、プラムや黒系果実のニュアンスをもたらします。 熟成すると、カカオ、トリュフ、 湿った土のような複雑な香りへ発展することもあります。 カベルネ・フランは、ブレンドの中でフレッシュさ、 骨格、花の香り、スパイス感を担う重要な品種です。 カベルネ・ソーヴィニヨンは比率としては小さいものの、 構造と余韻の強化に貢献します。AOC サンテミリオンで造られるのは赤ワインのみです。果実味豊かで親しみやすいものから、力強く長期熟成に向くものまで、非常に幅広いスタイルを持っています。
一方、この地域のいくつかの生産者が造る白ワインは通常AOCボルドー・ブランに属します。
今回は、講師ニコラがこれまでに授章した仏勲章やワインにまつわる数々のメダルの中から、その一部を披露しました。

試飲は泡、白から始まり、赤ワインへの流れに沿って、地域の個性をご案内しました。
サンテミリオンが、単にワインにおける有名な場所というだけではなく、サンテミリオンの風景、土壌、ヴィンテージ、家族、そして味わいへの哲学に触れる、今回の講座となりました。

【泡】
①ポーリアンクレマンドボルドーブリュット
Lateyron “Paulian” Cremant de Bordeaux Brut
<辛口/フランス・ボルドーAOC>
1897年からクレマン・ド・ボルドーを生産する歴史ある造り手で、家族経営と有機農業への取り組みでも知られます。
伝統方式で造られ、一般的にセミヨンとカベルネ・フランを中心に構成され、繊細な泡、白桃、花、赤スグリ、時にリンゴや柑橘を思わせる香りが魅力です。

【白】
②クロワドラブリブランステラソラーレ 2021
Croix de Labrie Blanc Stella Solare
<辛口/フランス・ボルドー AOC>
セミヨン60%、ソーヴィニョン・グリ 20%、ソーヴィニョン・ブラン20%
アカシアによる機細な熟成が特徴とされ、2021年らしいフレッシュさ、白、青リンゴ、柑橘、白い花を思わせるエレガントなスタイル。

【赤】
③シャトーフルールカルディナル 2022
Ch. Fleur Cardinale
<辛口/フランス・サンテミリオン>
2022年は主にメルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーウイニョンからなり、温暖な年でありながら昼夜の寒暖差によって
果実の鮮度が保たれました。
黒系果実、スパイス、グラファイト、砕いた石、シルキーなタンニンが特徴です。

④シャトーパヴィマカン 2021
Chateau Pavie Macquin
<辛口/フランス・サンテミリオン>
2021年は比較的クラシックでフレッシュな年とされ、メルロー主体にカベルネ・フランと少量のカベルネ・ソーヴィニヨンが加わります。
赤系果実、スミレ、グラファイト、精密で長い余韻が魅力です。

⑤シャトーラドミニク 2020
Chateau La Dominique
<辛口/フランス・サンテミリオン>
ポムロール境界に位置し、1969年以来Fayat家が所有する名門です。
2020年はメルロー主体
黒系果実、花のニュアンス、引き締まったが調和的なタンニン、
長い余韻が特徴です。

⑥シャトークロワドラブリ 2018
Chateau Croix de Labrie
<辛口/フランス・サンテミリオン>
少量生産のドメーヌです。2018年は高温で凝縮感のある年で、メルロー主体、100%新樽・新トノーで約 18か月熟成。
黒系果実、モカ、甘草、スイートスパイス、チョコレート、ミネラル感を備えた、濃密で華やかなスタイルです。

日本の名店で研鑽を積んだシェフ上揚が
フランスの伝統的な料理技術と日本の極上の食材を融合させ自身の持つ技術を最大限生かしました。
偉大な産地であるサンテミリオンそれぞれのワインとのマリアージュをお楽しみ頂きました。

コース料理メニューのご紹介

◎ キャビアプリニ サーモンとマスカルポーネのリエット

◎ オマール海老のジュレ寄せホワイトアスパラと日向夏 グリーンアスパラのムース

◎ アラと里芋のロースト 筍のエチュベ

◎ 牛ヒレ肉の炭火焼 西洋葱のフォアグラ煮 フルムダンベール香るソース

◎サヴァランとクレームブリュレ ブラッドオレンジと桜のソース